シングルパパのNISA月10万積立|オルカンとS&P500の銘柄選び3ステップ

シングルパパがノートパソコンで資産形成を計画している様子 お金・資産形成

ある夜10時過ぎ、息子を寝かしつけてリビングに戻ると、スマホに証券口座アプリの通知が届いていました。開いてみると、NISA口座の画面。残高ゼロ、積立設定は空欄のまま。口座を開設してから1年以上、まったく手をつけていなかったのです。

寝かしつけのとき、息子がふとこんなことを聞いてきました。

「パパ、老後ってお金いっぱいいるの?」
「うん、かなりいるよ」
「パパは大丈夫なの?ちゃんとある?」
「…大丈夫。ちゃんと考えてるから」

そう答えながら、自分でも引っかかるものがありました。考えてはいた。でも「動いて」はいなかった。銘柄が決まらない、いくら積み立てるか分からない、と言い訳を重ねてNISA口座をそのままにしてきたのです。その夜、私はようやく積立設定の画面をきちんと開くことにしました。

ワンオペでフルタイム勤務をしながら資産形成を続けるには、「考え続ける」のではなく「仕組みに任せる」しかありません。この記事では、私がNISAで月10万円の積立を始めるまでに実践した3つのステップを、実際の数字とともに紹介します。

シングルパパのNISAは「積立額を先に決める」のが唯一の正解

シングルパパがNISA積立計画をノートに書き出している様子

NISAで迷い続ける人の多くは、「どの銘柄がいいか」から考え始めます。でも最初に決めるべきは「月いくら積み立てるか」です。金額が先に決まれば、銘柄の選択肢は自然と絞られます。私の場合、毎月の収支を洗い出して「投資に回せるのは月10万円」という数字が先に出ました。そこから逆算して銘柄選びに進みました。銘柄で迷って動けない状態が続いているなら、まず家計の棚卸しから始めてください。

ステップ1|毎月の収支を棚卸しして投資可能額を30分で計算する

シングルパパが資産形成を始めるとき、最初にやることは「毎月確実に投資に回せる金額」を出すことです。収入と支出を全て書き出し、余剰資金を確定させます。ここを曖昧にしたまま積立を始めると、生活費が足りなくなった月に解約するはめになり、長続きしません。

私の収入は、給与の手取りに加えて、遺族年金(月約10万円)、東京のマンションを賃貸に出した家賃収益(ローン・管理費・固定資産税を差し引いても月約9万円のプラス)があります。複数の収入源があることで、NISAへの資金を安定して確保できています。収入源が給与のみであっても、まず現状の収支をきちんと把握することが出発点です。

支出の大きな柱は、子どもの習い事や学費を含む教育費(月約20万円)、マンションのローン、食費(月約10万円)などです。固定支出を収入から引いた残りから、まず生活防衛資金(月の生活費3〜6ヶ月分)が手元にあることを確認してください。緊急時に投資分を崩さなくてよい状態を先に作ることが、NISAを長く続けるための前提条件です。生活防衛資金がまだの方は、そちらを先に整えることをおすすめします。

ステップ2|銘柄は「オルカン」と「S&P500」の2本だけで十分

積立金額が決まったら、次は銘柄選びです。シングルパパに必要なのはシンプルさです。私が選んだのは、全世界株式インデックスファンド(通称・オルカン)と米国株式インデックスファンド(S&P500連動)の2本を月5万円ずつ積み立てる方法です。

オルカンは世界の株式市場全体に分散投資できる商品で、米国以外の先進国・新興国も含みます。S&P500は米国の主要500社に連動し、過去数十年の実績で安定した成長を見せてきました。「オルカン1本で十分」「S&P500だけでいい」という考え方もありますが、私は分散の観点から2本立てにしています。どちらか1本から始める場合は、オルカンがシンプルでおすすめです。

以前、個別株投資で判断を誤り、相場が急落したときに感情に任せて売ってしまいマイナス50万円を出したことがあります。その後、相場は数日で回復し「あのとき売らなければプラスに転じていた」という苦い経験をしました。あのとき痛感したのは、「忙しい育児と仕事の合間に個別銘柄の値動きを毎日追い続けるのは現実的に無理」だということです。インデックスファンドは銘柄研究が不要で、値動きを毎日確認しなくてよい。ワンオペ育児と本業を両立する私には最も合っていると判断しました。

ステップ3|自動積立を設定して「迷う時間」を完全にゼロにする

スマートフォンで積立投資を確認している様子

銘柄と金額が決まったら、あとは証券口座で自動積立の設定をするだけです。毎月の引き落とし日と積立日を設定すれば、それ以降は手を動かさなくてよくなります。大切なのは「設定した後は触らない」という一点に尽きます。相場が上がっても下がっても、毎月決まった金額を淡々と積み立て続けることが長期投資の本質だからです。

設定が完了した夜、リビングに戻ってきた息子が画面をのぞき込んで言いました。

「パパ、何やってるの?」
「老後のお金を自動で増やす設定してたんだ」
「自動で増えるの?すごくない?」
「すごくはないけど、ほったらかしにできるのがすごいんだよ」

「自動で増えるの?」という息子の一言に、投資の本質が詰まっていると感じました。難しく考えすぎず、仕組みに任せてしまうことが、忙しいシングルパパが長く続けるための最大のコツです。

シングルパパが資産形成を続けるために本当に必要なこと

私がNISAの積立を本気で始めたのは、「投資で儲けたい」よりも「息子が成人するまでの間、お金の心配をしたくない」という気持ちが大きな動機でした。シングルパパは経済的な柱が自分一人だけです。収入が途絶えたとき、予期しない出費が重なったとき、そのリスクを考えると給与だけに頼り続けることへの不安がありました。

だからこそ、NISAの積立と並行して、不動産収益や複数の収入源を整えることにも力を注いできました。投資は「増やすため」だけでなく、「万が一のときの備えを厚くするため」でもあります。月10万円の積立が難しければ、まず月1万円からでも始めてみてください。「動いている」という実感が、続ける力になります。

注意:NISAへの投資判断は最終的にご自身の責任で

NISAを含む投資は元本保証ではなく、価値が下がるリスクがあります。この記事は私の実体験をもとにした情報共有であり、特定の金融商品や投資行動を推奨するものではありません。積立金額・銘柄の選択は、ご自身の収入・支出・リスク許容度を踏まえた上で、最終的にご自身でご判断ください。

まとめ

シングルパパがNISAで月10万円の積立を始めるための3ステップを振り返ります。

  • ステップ1:毎月の収支を棚卸しし、生活防衛資金確保後に投資可能額を先に決める
  • ステップ2:銘柄はオルカン・S&P500など低コストのインデックスファンドを2本で十分
  • ステップ3:自動積立を設定して「触らない仕組み」を完成させる
  • 積立額は月1万円からでもOK。大切なのはとにかく「始めて、続ける」こと
  • 相場の上下に関係なく淡々と続けることが長期投資の本質

銘柄で迷い続けて1年以上放置していた私でも、仕組みを整えてからは積立が続いています。ワンオペの毎日でも、まず「月いくら積み立てるか」を決めるところから始めてみてください。

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