終業式の2日前、息子が「夏休み43日間あるよ!」と嬉しそうに言ってきました。でも私の頭の中には、すでにカウントダウンが始まっていました。
「43日間、どうするんだ」。仕事は休めません。でも子どもをひとりにはできません。実家を頼るにも、毎日は難しいです。学童はありますけど、開いていない日もあります。「楽しみ」と「パパ大変そうだね」の間で、息子はどんな顔をしてこっちを見るだろうと思うと、なんとも言えない気持ちになりました。
あれから数年、気づけば「夏休みの乗り越え方」に手応えが出てきました。完璧な方法ではないけれど、「これを組み合わせれば回る」という実感のある方法を、正直にお伝えします。
シングルパパが夏休みを乗り越えるための5つの実例

① 学童をフル活用する——「預けることへの罪悪感」は手放した
最初は「学童に長く預けるのはかわいそう」という気持ちがありました。でも、子どもに聞いたら「学童、友達もいるし別に嫌じゃないよ」と言っていました。親の罪悪感は、必ずしも子どもの気持ちと一致しません。
今はフルで学童を使っています。息子の学童は8時から18時まで対応しています。迎えに行くのは17時30分くらいが多いけど、18時まで使える安心感は大きいです。夏休みの学童は宿題の時間もあって、帰ってきてから宿題を促す労力が減るのも助かっています。
② 実家を「部分的に」頼る——「全部お願いします」より「この期間だけ」の方がうまくいく
自分の親(息子にとっての祖父母)に頼ることに、最初は遠慮がありました。でも、「毎日お願いします」ではなく「お盆の1週間だけ」という形にしてから、頼みやすくなりました。期間と目的を明確にした方が、相手も動きやすいです。
息子は祖父母の家が好きで、「じいじのところに行く!」と喜んでいます。その期間、私は仕事に集中できます。みんなにとって悪くない選択肢でした。「頼ることは甘えじゃない」と思えるようになったのは、実際に頼ってみてからです。
息子がじいじのところから帰ってくる日の夕方、玄関でリュックを投げながら「ただいまー!」と叫んで飛び込んできました。「楽しかった?」「めっちゃ!でもやっぱりパパのごはんの方が好き」。そんなことを言ってくれる日のために、私は頑張れるのかもしれません。
③ 留守番デビューは「条件と約束」を明確にしてから
息子が初めて「一人で留守番する」日を決めたのは小学2年生の夏でした。長くても2〜3時間、鍵の使い方と「緊急時はここに電話」という約束を事前に何度も確認しました。帰宅したら必ず連絡する習慣もつけています。
最初は親の方が不安でした。何度もスマホを確認した記憶があります。でも子どもは意外としっかりやり遂げました。「信頼して任せる」経験が、子どもの自立心を育てるという感触も、実際にあります。
④ 宿題は「夏休みの前半2週間で終わらせる」ルールにした
夏休みの終盤に宿題で追い込まれると、子どもも親も消耗します。前半2週間でドリルや読書感想文を終わらせる計画を、夏休み初日に一緒に立てるようにしました。毎日のタスクを小さく分割して、学童の宿題タイムに少しずつ進めてもらいます。
これがうまくいくと、後半はほぼ自由時間になります。息子にとっても親にとっても、後半が楽になるという「ご褒美の見通し」があると、前半のやる気が出やすいです。
⑤ 夏休みを「息子の成長機会」として再定義した
「夏休みをどう乗り越えるか」という発想から、「夏休みに何を経験させられるか」という発想に変えました。学校では教えてもらえないことを、この時期に少し体験させます。料理の手伝い、お金の使い方(おこづかいの管理)、図書館で本を選ぶ経験——。
親が「消化試合」として乗り越えようとしていた夏休みが、「コンテンツがある期間」に変わりました。それは子どもにとっても、自分にとっても、少し豊かになった気がしています。
完璧に乗り越えなくていい
正直に言うと、毎年夏休みは「なんとかなった」の積み重ねです。うまくいかない日もあります。予定が崩れる日もあります。でも、「今年も乗り越えた」という積み重ねが、翌年の余裕を作っていくと実感しています。
これから夏休みを迎えるシングルパパ・シングルママへ。完璧な計画より「組み合わせられる選択肢」を増やしておくことが、実は一番の準備かもしれません。
私と息子にとって最高の夏の思い出が、石垣島旅行でのマンタ体験です。息子が「マンタを見たい」と言い続け、1年目は出会えませんでしたが諦めずに翌年も同じポイントへ。目の前に大きなマンタと子マンタが泳いできたとき、2人で水中で叫びました。こういう瞬間のために夏を頑張れると思えます。


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