ある夜、宿題を終えた小4の息子が、テストの答案を見せながらぽつりと言いました。
「今日のテスト、80点だった…」
声のトーンが沈んでいました。誰にも責められていないのに、点数だけで自分の価値を決めてしまっているように見えました。
「へえ、20問中何問自分の力で解けたん?」
「16問はできたと思う」
「じゃあ16個も自分の力でできたってことやん。すごいやん」
その一言で、息子の表情がふっと緩みました。この夜の会話がきっかけで、結果だけでなく「できたこと」に目を向ける習慣を家庭に取り入れるようになりました。
自己肯定感が低い子に共通する悩み

共働きで忙しい家庭ほど、子供の自信のなさが気になっていても向き合う時間が取りにくいものです。テストの点数や周りの子との比較で落ち込む姿を見ると、励ましたい気持ちはあっても、具体的にどう声をかければいいか分からず、結局「頑張ったね」の一言で終わってしまうことも多いのではないでしょうか。自己肯定感は特別な時間をとらなくても、毎日のちょっとした声かけの積み重ねで育てられます。私自身、ワンオペで仕事と家事を回しながらでも続けられた方法を見つけました。
私が実践した3ステップ
結論から言うと、私が実践したのは「毎晩5分のできたこと会話」「結果でなく過程を認める言葉がけ」「挑戦を選ばせて失敗を許す環境づくり」の3つです。どれも特別な準備や時間は不要で、忙しい平日でも寝る前の数分で続けられます。
ステップ1 毎晩5分の「できたこと」会話
就寝前のベッドで、その日「できたこと」を1つだけ聞くようにしています。大きな出来事でなくても構いません。「今日1人でできたことある?」と聞くだけで、子供は自分から探し始めます。失敗や反省ではなく、できたことに焦点を当てることで、1日の終わりが前向きな気持ちで締めくくられます。
ステップ2 結果でなく過程を認める言葉がけ
テストの点数や大会の順位といった結果ではなく、そこに至るまでの取り組み方を具体的に言葉にして伝えています。「毎日10分続けたから解けるようになったんやな」というように、行動と成果をつなげて伝えると、子供は次も同じように頑張れば結果がついてくると実感できます。
ステップ3 挑戦を選ばせて失敗を許す環境
習い事や挑戦したいことは、できるだけ本人に選ばせるようにしています。息子は現在、スイミング、マイクラ、書写、ピアノ、受験塾、ロボットプログラミングと複数の習い事に取り組んでいますが、続けるかどうかも本人の意思を尊重しています。失敗しても責めず「次はどうする?」と一緒に考える姿勢が、挑戦への抵抗感を減らしていると感じています。
実体験から見えた効果

息子には2歳からEQWELに4年間通わせていました。月謝は2万円ほどでしたが、集中力や記憶力が育ったことに加え、何かに取り組むときの「まずやってみる」という土台ができたと感じています。これは自己肯定感の育て方とも重なる部分が多く、早いうちから小さな成功体験を積ませることの大切さを実感しています。
保育園時代、初めて息子のお弁当を作った遠足の日のことも忘れられません。だし巻き卵とウインナー、冷凍パスタと焼いただけのチキン、おにぎりという簡単なメニューでしたが、帰ってきた息子が開口一番こう言いました。
「全部食べたよ! おいしかった!」
「そうか、頑張って作ってよかったわ」
結果の出来栄えよりも、やってみたことを喜んでくれる相手がいる。それは息子にとっても私にとっても、自己肯定感を支える経験になったと思います。こうした小さなやり取りの積み重ねが、点数や結果だけに左右されない自信につながっていくのだと感じています。
まとめ
忙しい毎日でも、子供の自己肯定感は特別な時間を作らなくても育てられます。私が続けているのは次の3つです。
- 毎晩5分「今日できたこと」を1つ聞く
- 結果ではなく取り組んだ過程を具体的に言葉にする
- 挑戦は本人に選ばせ、失敗しても責めずに次を一緒に考える
どれも特別なスキルや長い時間は必要ありません。ワンオペで仕事も家事も回している私でも、寝る前の数分だけで続けられています。忙しい家庭ほど、まずは今夜のベッドの上での一言から試してみてください。


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