ある月末の夜、夕食のあとにダイニングテーブルでレシートを広げていたら、息子がそっと隣に来ました。
「なに見てるの?」「今月何にお金使ったか、確認してた」「多かった?」「……まあね」
ため息をつく私を見て、息子が「何かいっぱい買ったの?」と聞いてきました。でも正直、一つひとつは大した金額じゃありません。コンビニで何気なく買った飲み物、使っているかどうかわからないサブスク、「疲れたから」という理由だけの外食——それぞれ数百円でも、積み重なると月に1万円以上が「なんとなく使ったもの」に消えていました。
シングルファーザーとして息子と2人で暮らし始めてから、お金の使い方を根本から見直しました。育てる相手は自分だけじゃありません。でも稼ぐのも自分だけです。そのプレッシャーが、ムダを洗い出す動機になりました。
このページでは、私が実際にやってみて「これは効いた」と感じた節約術を5つ、正直にお伝えします。「我慢しろ」という話ではなく、「意識しなくても自然とムダが減る仕組みを作った」という話です。
私がやった”ムダカット”5選

① 食費:「毎日買い物」をやめて週1まとめ買いにした
正直、これが一番効きました。以前は仕事帰りにスーパーに寄るのが習慣で、そのたびに「今日食べたいもの」を目で選んでいました。疲れているときの「なんとなく買い」は高くつきます。お惣菜、スイーツ、必要でもないお菓子——1回あたり300〜500円の誤差が、週5回で月6,000〜10,000円規模のムダになっていました。
週1回のまとめ買いに切り替えてから、事前にリストを作って行くようになりました。「リスト以外は買わない」というシンプルなルールだけで、食費が月8,000〜10,000円下がりました。衝動買いの機会を物理的に減らすのが、一番ラクな節約法だと思っています。(現在の食費は外食込みで月10万円前後。週1まとめ買いをしていなければ、もっとかかっていたと確信しています)
② サブスク:全部書き出して「使っていないもの」を炙り出した
クレジットカードの明細を3ヶ月分さかのぼって、毎月引き落とされているサブスクを全部書き出してみました。動画配信2サービス、音楽サービス、使っているかどうかわからないクラウドストレージ、なんとなく登録したままのオンラインツール……合計したら月に7,000円近くありました。
「入っていることすら忘れていたもの」が3つほどあって、そこだけで月3,200円カット。動画サービスは1つに絞り、サブスク費用を月4,500円まで圧縮できました。
整理した日の夜、息子とスマホを見ながら「これとこれ、解約するわ」と話していたら、「解約って何?」「毎月お金が引かれてるやつを止めること」「じゃあお菓子の定期便も解約したら?」と言われました。鋭いです。確かに、気づいたらサブスクと同じ感覚でポチっていました。
この見直しは今では年1回の定期メンテナンスにしています。面倒に感じるけど、やったら終わりなので時間対効果が高い作業です。
③ コンビニ:「行かない」ではなく「週2回まで」というルールにした
コンビニをゼロにするのは無理ですし、やりたくもありません。ただ「なんとなく寄る」習慣は確実にお金を溶かします。私は「週に2回まで」というルールを自分に課しました。
行く回数が決まると、「今日使うか?」と自然に考えるようになります。ルーティンになっていた仕事帰りの寄り道が週2回になっただけで、月3,000〜4,000円の削減になりました。我慢しているというより、「ルールがあるから考えなくていい」という感覚に近いです。PMとして仕事で学んだ「決めないことを決める」の応用です。
④ 外食:「月4回ルール」を作って、その4回を全力で楽しむようにした
外食を全部やめようとは思いませんでした。息子と外に食べに行くのは、ただの食事じゃなくて特別な時間でもあるので。でも「疲れたから面倒だから」という理由の外食は、満足度が低い割に金額が高いです。
月4回(週1回ペース)というルールを決めて、その4回を意識的に楽しむようにしました。「今月はあそこに行こう」と計画するようになって、むしろ外食が豊かになった感じがします。月の外食費は以前より5,000〜7,000円削減。これは節約というより、外食の質を上げた結果だと感じています。
⑤ 電力・通信費:一度だけ見直したら、あとは何もしなくていい節約になった
固定費の見直しは、やるのが面倒に感じるけど、やったら終わりなのが強みです。電力会社の乗り換えは1〜2時間の手続きで月1,000〜1,500円の削減。スマホは格安SIMに変えて月3,000円ほど下がりました。
合計すると毎月約4,500円の固定費削減。しかも一度やればほぼ放置でいいです。時間を使った分だけリターンが長く続くので、コスパの高い節約だと思っています。「面倒くさいな」と思いながらも腰を上げた日の夜、「やっといてよかった」と感じたのを覚えています。
月1万円の節約が、10年後には300万円以上になる
5つ全部やると、月2〜3万円くらいの削減になります。「たった3万円」と思うかもしれないけど、年間で24~36万円。10年積み立てれば240〜360万円です。それを積立NISAで運用すれば、複利効果でさらに育つ可能性があります。
ある夜、寝る前のベッドで息子が聞いてきました。「パパ、節約って何のためにするの?」「将来のためだよ。今使わないお金をためておくと、後でもっと大切なことに使える」「ぼくの大学のため?」「それもあるし、石垣島みたいに2人で旅行するためでもある」
息子は少し間を置いて、「じゃあ節約がんばろ」と言ってそのまま眠りました。9歳なりに、何かをつかんでくれた気がしました。
私が伝えたいのは「ケチになろう」ではありません。お金を「使わない」より「どこに使うかを自分で決める」ことで、同じ収入でも手元に残るお金が変わってきます。その積み重ねが、息子の将来の選択肢を増やすことにもつながると信じています。
まずは自分のサブスクリストと、先月のコンビニのレシートを振り返るところから始めてみてください。きっと「これ、何に使ったんだっけ」というお金が見つかるはずです。
番外編として、ふるさと納税も毎年の節約術に組み込んでいます。食料品や調味料を中心に選ぶと、実質2,000円の自己負担で数万円分の食材が返礼品として届く計算になります。節税しながら食費の一部をカバーできる、コスパの高い制度です。シングルパパには寡婦(寡夫)控除との組み合わせでも検討の価値があります。
※ 投資・資産形成に関する内容は個人の経験の記録です。投資には元本割れのリスクがあります。最終的な判断はご自身の責任でお願いします。


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