シングルファーザーになってしばらくの頃、冷蔵庫を開けるのが怖かったです。
また傷んでいます。また捨てます。ある夜、息子に夕飯を出した後、何気なく冷蔵庫を整理していると、買ってから5日が経過したほうれん草が黄色くなっていました。「また捨てる……」とため息をついていたら、横で宿題をしていた息子が顔を上げました。「どうしたの?」「野菜、腐らせた」「また?」
「また」という一言が刺さりました。子どもは正直です。毎日スーパーに寄って「今夜食べたいもの」を買います。でも疲れて帰ってきて、お惣菜を温めて終わりにしてしまう日も多かったです。結果、買った野菜が冷蔵庫の中で静かに傷んでいきます。捨てるたびに「もったいない」と罪悪感が積み重なりました。
毎日スーパーに寄る時間も、じわじわムダになっていました。往復15分、週5日で月に5時間以上。仕事帰りに疲れた頭で選んだ食材は、計画性もなく、食費も余計にかかっていました。「これ、仕組みを変えれば解決するな」と気づいたのが、週1まとめ買いを始めるきっかけです。
なぜ「週1まとめ買い」がシングルパパに向いているのか

毎日買い物に行くことの問題は3つあります。①疲れた状態で行くから衝動買いが増える、②食材の使い切り計画が立てられない、③往復の時間が積み重なって大きなムダになります。週1まとめ買いはこの3つを一気に解決します。
「週1じゃ新鮮な食材が手に入らないんじゃ?」と思うかもしれません。私が試してわかったのは、食材の種類を「長持ちするもの」と「すぐ使うもの」で分けて管理すれば、問題なく回るということです。
私のまとめ買いリスト(定番食材)
毎週ほぼ固定で買うものがあります。これが決まると、スーパーでの時間が大幅に短くなります。
前半(月〜水)に使う食材
肉・魚の生鮮品、豆腐、葉物野菜など傷みやすいものは週の前半に使い切ります。買ったその日か翌日に下味をつけて冷蔵しておくと、帰宅後の調理が5〜10分で済みます。
後半(木〜日)に使う食材
根菜類(にんじん・じゃがいも・玉ねぎ)、卵、冷凍食品、缶詰など保存がきくものを後半に使います。木曜の夜は「冷蔵庫の残り物をまとめてカレーかスープ」が私の定番です。
常備しておくストック品
パスタ・米・納豆・みそ・しょうゆ・めんつゆ。これは月1〜2回まとめて補充します。「何もない夜」に必ず助けられるので、切らさないようにしています。
冷蔵庫の管理術:「忘れない」仕組みを作る

まとめ買いをしても、冷蔵庫の奥に食材を忘れたら意味がありません。私が実践しているのは「前から使う・手前に置く」という単純なルールです。
買い物から帰ったら、古い食材を手前に出して新しいものを奥に入れます。冷蔵庫の扉を開けたとき「今週中に使わないといけないもの」が目に入るように配置します。これだけで、うっかり腐らせることがほぼなくなりました。
冷凍庫は「保険」として使います。肉や魚を買ったその日に小分けして冷凍。「今夜何もない」という緊急事態を防ぐストック層を常に持っておくことで、コンビニに駆け込む回数も減りました。
週1まとめ買いに切り替えてしばらくした頃、息子が「最近、冷蔵庫に何か入ってるね」と言いました。「前は開けると空っぽだったから、今日ごはんどうするのかなって思ってた」。子どもはちゃんと見ていました。冷蔵庫が満たされているのを見て安心していたのか、と気づいたときは少し胸が痛かったです。
仕組みを変えたのは食費のためだったけど、息子の安心感のためにもなっていました。
うまくいかなかったことも、正直に書きます
週1まとめ買いを続けて2年以上になりますが、失敗もあります。
一番多い失敗は「買いすぎ」です。特売を見るとつい多めに買ってしまって、冷蔵庫に入りきらないことがあります。あと、息子が急に「これ食べたくない」と言い出したとき(子どもあるあるです)、週の計画が崩れます。
それでも「毎日買い物に行っていた頃より全然いい」と思えるのは、時間とお金の両方が改善されているからです。食費は月平均で8,000〜10,000円下がりました。買い物の時間も月で4〜5時間は削減できています。
「週1まとめ買い」は、時間とお金を同時に節約する
最初は「1週間分の食材を一度に買うなんて管理できない」と思っていました。実際にやってみると、管理するのは「今日のごはん」だけを考えていたときより、むしろラクでした。1週間の食材が見えているから、「木曜はこれ」と決められます。決まっていれば、疲れて帰ってきても頭を使わなくていいです。
忙しい親にとって「考えなくていい仕組みを作ること」は、それ自体が大きな価値だと思っています。まずは来週の買い物リストを事前に作ってみるところから、試してみてください。
現在の食費は外食込みで月10万円前後です。週1回のまとめ買いと、ヘルシオ ホットクックでの予約調理(無水カレー・シチュー・鶏肉と大根のみぞれ煮が定番)を組み合わせることでこの金額に収まっています。食材を買う量と作る量を同時に計画するのが、食費コントロールの核心です。
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