ある夜、午後9時過ぎ。リビングのエアコンのリモコンを息子が取り上げて、勝手に温度を下げようとしていました。
「あつい、25度にする」
「28度で十分だよ、扇風機もあるし」
「えー、あつい」
「じゃあサーキュレーターつけようか」
毎年7月になると、エアコンの設定温度を巡って息子と小さな攻防が始まります。ただ闇雲に我慢し合うのではなく、仕組みで解決できないかと考えるようになりました。
小4になった息子と二人暮らしで、在宅勤務をしながら家事も育児も一人でこなしていると、夏の電気代は毎年悩みの種でした。仕事ではPMとしてスケジュールや工数を管理していますが、その感覚を家電の使い方にもそのまま応用できないかと考えるようになりました。この記事では、シングルファーザーとして忙しい毎日を送る私が、夏のエアコン代を抑えるために実践している3つの工夫と、実際にどれくらい電気代が変わったのかを紹介します。
夏のエアコン代、「つけっぱなし」で大丈夫?我が家が抱えていた悩み

在宅勤務をしながら子育てをしていると、日中も夜も、エアコンをこまめに消す余裕がありません。仕事の合間に息子の送迎があり、家を数十分だけ空ける時間も頻繁に発生します。そのたびに電源を切って戻ってから再びつけ直すと、部屋を一から冷やすことになり、かえって消費電力が増えることも知られています。かといって何も考えずにつけっぱなしにすると、電気代は確実に膨らみます。そこで私は、こまめなオンオフの判断で消耗するのではなく、最初の設定そのものを仕組みとして見直すという方向に切り替えました。毎回考えて決めるのではなく、ルールを決めておけば判断の回数自体を減らせると気づいたからです。
エアコン代を抑える3つの具体策
私が実践しているのは、設定温度・運転の仕方・空気の循環という3つのポイントを同時に見直すことです。どれも特別な工事や高額な家電の買い替えは不要で、今日からすぐに試せる内容です。
ステップ1 設定温度は28度、風量は自動運転に固定する
エアコンの温度は28度、風量は自動に固定しています。涼しくしたいからと手動で強風に切り替えると、消費電力が一気に上がります。機種のセンサーに任せた方が、部屋の状態に合わせて効率よく冷えることが多いと感じています。温度を下げたくなったときは、まず風量ではなく空気の循環方法を見直すようにしています。
ステップ2 こまめに消すより、つけっぱなしを選ぶ
在宅勤務の合間や息子の送迎で部屋を数十分空ける程度なら、エアコンは止めません。室温が上がりきった部屋を再び冷やす方が、消費電力が大きくなるためです。半日以上家を空ける日だけ電源を切る、というルールに絞ったことで、その場で迷う場面自体が減りました。
ステップ3 サーキュレーターで冷気を循環させる
リビングと隣の部屋の温度差が気になっていたため、サーキュレーターを併用しています。冷気が部屋全体に回るようになり、設定温度を下げなくても体感の涼しさが変わりました。エアコンの真下ではなく、対角線上に向けて置くのがコツです。掃除機やホットクックなど、我が家の家電はできるだけ手をかけずに効果が出るものを選ぶようにしています。
実践して分かったこと|電気代1,000円削減の内訳

以前、家計全体の見直しで夏の電気代を月1,000円削減できたことがありましたが、その内訳を振り返ると、一番効果が大きかったのがこのエアコンの使い方でした。冷蔵庫の設定や照明のLED化なども同時に見直していますが、体感としては設定温度と運転方法を変えたことが最も効いていると感じています。
先日、電気代の明細を見ながら息子にこんな話をしました。
「今月は電気代、去年より安くなったよ」
「なんで?」
「エアコンのつけ方をちょっと変えただけだよ」
「ふーん、じゃあおこづかいも増えるの?」
「それはまた別の話」
思わず笑ってしまいましたが、家計の工夫を息子と共有すること自体が、金融教育の一つになっているのかもしれないと感じた瞬間でした。
まとめ|今日から始められる3つのアクション
- 設定温度は28度、風量は自動運転にする
- こまめに消さず、つけっぱなしを基本にする
- サーキュレーターで冷気を循環させ、体感温度を下げる
夏のエアコン代は、我慢して節約するものではなく、設定を変えるだけで自然と抑えられるものだと感じています。忙しい毎日の中でも今日から実践できる工夫として、ぜひ試してみてください。なお、家計全体の節約については他の記事でも詳しく紹介しているので、気になる方はあわせてチェックしてみてください。


コメント