11月末のある夜、寝る前のベッドで、息子が唐突に切り出した。「クリスマス、今年は新しいゲーム機が欲しい」。去年は3千円くらいの工作キットだったのに、今年は桁が一つ違う。「いくらするか知ってる?」と聞くと、少し得意げに「調べたよ。3万円くらい」。
一瞬、言葉に迷った。欲しいものを素直に言えるのはいいことだ。でも、毎年「欲しい」と言われたものをそのまま買うわけにはいかない。かといって、その場で「高すぎる」と切り捨てるのも違う気がした。
この記事では、わが家が3年ほどの試行錯誤を経て行き着いた、クリスマスプレゼントの予算の決め方と、子どもの要望が予算を超えたときの対応の仕方を紹介します。
クリスマスプレゼントの予算、結論は「学年×1000円」を目安にしている
結論から言うと、わが家は「学年×1000円」を予算の目安にしています。小3の今なら3千円前後、来年小4になれば4千円前後という具合です。

この基準には、もう一つ理由があります。お小遣いを「学年×100円/月」で決めているので、プレゼントの予算もその10倍という形にすると、息子にも金額の感覚が伝わりやすいのです。「お小遣い1ヶ月分の10倍」と言うと、息子自身も「それくらいか」と納得感を持ってくれます。
一般的には、未就学児で2千〜3千円、小学校低学年で3千〜5千円、高学年になると5千〜7千円くらいが目安と言われることが多いようです。学年×1000円はこの範囲にだいたい収まるので、極端に外れた基準ではないと感じています。
「欲しいものを全部買う」をやめた年の反省
最初の年、私は予算を決めていませんでした。息子が欲しいと言ったおもちゃをそのまま買っただけです。結果、翌年も同じように「欲しい」と言えば手に入ると思い込み、要望の金額がどんどん上がっていきました。
これはお小遣い制度を何も決めずに始めたときと同じ失敗でした。金額を決めずに渡すと、子どもにとって「お金に上限がある」という感覚が育ちません。プレゼントも同じで、毎年なんとなく買っていると、金額の基準そのものが子どもに伝わらないのです。
そこで2年目から、クリスマスの前に「今年の予算はこれくらい」と先に伝える方式に変えました。欲しいものを聞くのは予算を伝えた後、という順番にしたのがポイントです。
予算を超える「欲しいもの」が出たときの対処
とはいえ、子どもの欲しいものが毎年予算にぴったり収まるわけではありません。冒頭のゲーム機のように、予算の10倍近い金額を言われることもあります。

そのときは、その場で諾否を決めず、一度持ち帰るようにしています。翌日の夕食の準備中、キッチンに並んで立ちながら、こんな話をしました。
「あのゲーム機、クリスマスの予算だけじゃ買えないんだ」
「えー。じゃあ無理?」
「無理とは言ってない。クリスマスの分と、お年玉で貯めてる分を合わせたら届くかもしれない。自分で計算してみる?」
息子は少し考えて、「やってみる」と言った。結局、クリスマスの予算とお年玉の「貯める分」を足すと、ちょうど届く金額になりました。本人がノートに数字を書いて確認したときの顔は、プレゼントをもらった瞬間よりも誇らしげだったのを覚えています。
予算を超えた要望が出たとき、すぐに「買う」か「買わない」かの二択にしないこと。「他の分と組み合わせれば届くか」を一緒に計算する時間を作ること。これが、わが家がプレゼントの予算と向き合うときに一番大事にしているルールです。
お小遣い・お年玉の「貯める分」と連携させる
この対処法が機能しているのは、お小遣い制度とお年玉のルールを先に決めていたからだと思っています。お小遣いは「学年×100円/月」、お年玉は「自由に使う分・目標のために貯める分・将来のために親が預かる分」に3分割するというルールを、クリスマスより前の時期から運用していました。
クリスマスプレゼントの予算だけを単独で決めても、子どもにとっては「今年だけの特別な話」で終わってしまいます。お小遣いやお年玉という日常のお金のルールとつなげることで、プレゼントの予算も「いつものお金の管理の一部」として扱えるようになりました。
逆に言うと、お小遣いやお年玉のルールがまだ決まっていない家庭では、クリスマスプレゼントの予算だけを厳密に決めても、子どもの納得感は得づらいかもしれません。先に日常のお金のルールを決めておくと、プレゼントの予算交渉がずっとスムーズになります。
まとめ|予算は「決める」より「伝える順番」が大事
クリスマスプレゼントの予算について、わが家の考え方をまとめます。
- 予算の目安は「学年×1000円」(小3なら3千円前後)。一般的な相場の範囲にもだいたい収まる
- 欲しいものを聞く前に、先に予算を伝える順番にすると、要望の金額が膨らみにくい
- 予算を超える要望が出たら、即答せず「他の分と組み合わせれば届くか」を一緒に計算する
- お小遣い・お年玉のルールを先に決めておくと、プレゼントの予算交渉がスムーズになる
完璧な基準を最初から決める必要はありません。わが家も「欲しいものを全部買う」の失敗を経て、今の形に行き着きました。今年のクリスマスで、まずは予算を先に伝えることから試してみてください。

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