学資保険の資料を前に、小4の息子が覗き込んだ夜

夜9時、宿題を終えて風呂から上がった息子がリビングに戻ってくると、テーブルの上には学資保険のパンフレットが3枚広げてありました。仕事から帰り、家事を一通り終えたあとのわずかな時間、独身の頃には考えもしなかった「教育費をどう準備するか」という宿題と向き合っていました。
息子「パパ、それ何の紙?」
私「学資保険っていう、将来の学費のための保険だよ」
息子「ぼくの分?」
私「そう、小学生のうちに決めておこうと思ってね」
その何気ない一言がきっかけで、学資保険とNISA、どちらで教育費を用意するべきかを本気で比較する夜になりました。
ひとり親が学資保険に感じる根強い不安
学資保険という言葉には「万が一のときに保険料の支払いが免除される」という安心感があります。ひとり親であればなおさら、自分に何かあったときに子どもの学費が守られる仕組みは魅力的に映ります。一方で返戻率の低さや、途中解約すると元本割れするリスクも気になるところです。忙しい毎日の中でどちらが正解か比較する時間も情報もないまま、口座だけ開いて止まっている方も少なくないはずです。
学資保険ではなくNISAを選んだ3つの理由

私は学資保険には加入せず、NISAでの積立投資を選びました。理由は大きく3つあります。ひとつは資金の流動性の高さ、ふたつめは期待できるリターンの差、みっつめは保障をすでに別の形で確保していたことです。それぞれ具体的にお伝えします。
理由1 教育費以外にも柔軟に使えること
学資保険は使い道が学費にほぼ固定され、途中で引き出すと元本割れすることが多い仕組みです。一方NISAはいつでも売却して現金化できます。中学受験の塾代が急に膨らんだときも、想定より支出が少なかったときも、資金の使い道を柔軟に変えられる安心感があります。
理由2 学資保険とNISAのリターンの差
学資保険の多くは返戻率が100〜110%程度にとどまります。私はNISAで月10万円を積み立て、オルカンとS&P500に5万円ずつ配分しています。もちろん元本割れのリスクはありますが、長期で見れば学資保険を上回るリターンを期待できると判断しました。最終的な投資判断は、読者ご自身の状況に合わせて行ってください。
理由3 保障は生命保険で別途確保済み
学資保険に保険料払込免除という保障機能を求める方も多いですが、私はすでに生命保険を見直し、必要な保障額を確保しています。保険と投資の役割を分けて考えたことで、学資保険に頼らずNISA一本で教育費を積み立てる決断ができました。
月10万円の積立を続けられる家計の内訳
月10万円のNISA積立は、家計全体を棚卸しした上で無理なく続けられる金額に設定しています。以前、不要な特約を整理する形で生命保険を見直し、月1万円ほど固定費を浮かせました。そこに手取り給与、遺族年金(月10万円ほど)、東京のマンションの家賃収益(ローンや管理費を差し引いて月9万円ほど)を組み合わせ、投資に回す原資を確保しています。現在の資産配分は不動産が1割、株式が5割、現金が4割というバランスです。
ある休日、家計簿アプリの画面を見ていた息子が聞いてきました。
息子「これ、お金が増えてるやつ?」
私「そう、将来のために少しずつ育ててるお金だよ」
息子「ぼくも大きくなったらやる?」
私「もちろん。一緒にやり方を教えるよ」
その会話をきっかけに、お金の話を隠さずに伝えることも、教育の一部だと感じるようになりました。
学資保険が向いている人・向いていない人
学資保険がすべての人に不向きというわけではありません。相場の値動きを見るのが苦手な方や、強制的に貯蓄する仕組みがないと続けられない方には、決まった保険料を払い続ける学資保険の仕組みが向いています。逆に、多少の投資知識があり値動きに一喜一憂せず長期で運用できる方であれば、NISAのほうが柔軟性とリターンの両面で有利になりやすいと感じています。どちらが正解というより、自分の性格や家計の状況に合わせて選ぶことが大切です。
まとめ
学資保険とNISA、どちらで教育費を準備するか迷っている方へ、私が実践している考え方を整理します。
- 学資保険は保障重視、NISAは流動性とリターン重視という違いがある
- 私はNISAで月10万円をオルカンとS&P500に5万円ずつ積み立てている
- 保障は生命保険で別途確保し、投資と保険の役割を分けて考えている
- 投資判断や商品選びは、最終的に読者自身の状況に合わせて判断してほしい
次のアクション
教育費の準備方法が決まったら、次は家計全体の固定費や資産配分を見直すのがおすすめです。関連記事もあわせてご覧ください。


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