シングルパパへの「周りの目」5年で気づいた気にしなくていい3つの理由

シングルパパへの「周りの目」5年で気づいた気にしなくていい3つの理由 シンパパのリアル

ある夕方、マンションのエントランスで顔なじみの住人と一緒になりました。買い物袋を提げた息子と私を見て、相手が何気なく聞いてきました。

「あれ、今日はママは?」
「実は今、息子と二人で暮らしていて」
「え……お一人で、ですか」

一瞬、会話が途切れました。その数秒の沈黙が、当時の私には「周りの目」そのものに感じられました。妻を亡くしてから、こうした場面は数えきれないほどありました。そして5年が経った今、私はもうこの手の会話を恐れていません。

「シングルパパです」と言うとき、何が不安だったのか

シングルパパへの「周りの目」5年で気づいた気にしなくていい3つの理由

ひとり親であることを口にするとき、多くの方が身構えるのではないでしょうか。私も最初の頃は、「かわいそう」「大変そう」と思われるのが怖くて、できるだけ話題を避けていました。特に学校行事や近所付き合いでは、「奥様は」と当たり前のように聞かれる場面が多く、そのたびに説明の言葉を選んでいました。実際にはネガティブな反応より圧倒的に多いのが「驚き」と「称賛」だと気づいたのは、もう少し後のことです。この気づきが、私の中の「周りの目」への恐れを大きく変えました。

5年間で見えてきた、周りの反応の「本当のパターン」

結論から言うと、ひとり親だと伝えたときの反応で圧倒的に多いのは「えーすごい」という驚きと称賛でした。否定的な言葉を向けられた記憶は、5年間でほとんどありません。学校の懇談会でも、職場の雑談でも、近所付き合いでも、返ってくるのは同情よりも尊敬に近い反応でした。もちろん最初にたじろぐ人はいます。ただそれは相手が「どう反応すればいいか分からない」だけで、悪意ではないケースがほとんどでした。この事実に気づいてからは、伝えること自体への抵抗が薄れていきました。

一人でやることで見えた、意外なメリット

シングルパパへの「周りの目」5年で気づいた気にしなくていい3つの理由

周りの目を気にしていた頃は想像もしませんでしたが、一人で家事も育児も回すようになって、むしろ「楽になった」と感じる瞬間が増えました。すべてを自分の判断で進められるので、家事のやり方で誰かと衝突することがありません。部屋が散らかっていても、それは自分の責任なので、誰かのせいにしてイライラすることもなくなりました。

ある夜、洗濯物をたたんでいた私に、息子がぽつりと言いました。

「パパってなんでもできるね」
「そう? 家のこと全部やってるからかな」
「うん、すごいと思う」

その一言が、周りの目より息子からの信頼のほうがずっと大切だと思えるきっかけになりました。

「周りの目」より、自分がどう在るかを大事にしている

一人だからこそ大事にできることがあります。周りの評価より、自分と息子の日々の積み重ねに時間を使うと決めてから、気持ちが軽くなりました。

先日、同僚から「お一人で仕事も家事も育児もされているんですか」と聞かれました。

「はい、仕組みを変えたので回っています」
「え、仕組みってどういうことですか」
「家電とか、時間の使い方とか、全部見直したんです」

一人だからこそ、誰にも気を遣わず自分のやり方を選べる自由があります。仕事では大手IT企業のPMとして評価をいただきながら、家庭でも家事・育児・習い事の送り迎えまで一人でこなしています。これだけは誰にも負けないと思えるのは、「なんでもできる」という実感です。周りの目を気にする時間があるなら、その分を自分と息子のための仕組みづくりに使ったほうがいいと、今なら思えます。仕組みを変えれば、ひとり親でも十分にふたり親に負けない子育てができると伝えたいです。

まとめ

  • ひとり親への反応は、否定より驚きと称賛が圧倒的に多かった
  • 一人で家事も育児も回すことで、他人のせいにしてイライラすることがなくなった
  • 「周りの目」より、家族との信頼関係を大事にするほうが心が楽になる
  • 仕組みを変えれば、一人でも子育てと仕事は十分に両立できる

もし今、ひとり親であることを話すのが怖いと感じているなら、まずは身近な一人に伝えてみることから始めてみてください。同じように悩んできた者として、次の記事もきっと参考になります。


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