9月1日の朝、息子がどうしても起きられませんでした。
7時に呼んでも動きませんでした。7時30分にもう一度起こして、ようやく布団から出てきたのが8時前。「朝ごはん食べないから」と言って、そのまま登校。当然、始業式に遅刻しかけました。
「去年も同じことがあったのに、また繰り返した」という自分への苛立ちが正直ありました。夏休みの間、生活リズムの崩れを見て見ぬふりをしていたのは親の自分です。夜更かしが続いても「夏休みだから」と許容してきました。でも、そのツケは9月1日の朝に子どもが払うことになります。
登校前、眠そうな顔で玄関を出る息子の背中に「今日頑張って」と声をかけました。「うん……」という返事はほとんど聞こえませんでした。情けない気持ちになりました。「なんでもっと早くリズムを整えてあげなかったんだ」と。
同じことを3度繰り返したあと、「新学期の1週間前から仕組みで対処する」ことにしました。
なぜ生活リズムはあんなに崩れるのか

夏休みは「すべての縛りが緩む」期間です。起きる時間が決まっていません、外に出なくていい日があります、好きな時間に好きなことができます。これ自体は悪いことではありませんし、子どもにとって必要な自由時間でもあります。
問題は、夜寝る時間が少しずつ後ろにずれていくことです。最初の1週間は22時だった就寝時間が、気づいたら23時になり、お盆を過ぎたころには0時近くになっていたりします。起きる時間も連動してずれていきます。これが積み重なると、9月1日に「朝7時に起きる体」が作れていない状態になります。
大人でも、時差ぼけを1日で直すのは難しいです。子どもにとっても同じです。「前日に早く寝させる」だけでは間に合いません。
私が実践する「1週間前からの新学期モード切り替え」
① 8月25日ごろから就寝時間を15分ずつ前倒しする
いきなり1〜2時間早める必要はありません。むしろそれは体に負担が大きいです。1日15分ずつ就寝時間を前に移していきます。7日間で約1時間45分の前倒しができます。「今日から夏休み前の時間に戻す」という無理な命令より、じわじわ調整する方が子どもも抵抗が少ないです。
照明を少し早めに暗くする、スマホやゲームの終了時間を前倒しにする——親側の行動で環境を作ることが先です。「早く寝なさい」と言葉で促すより、眠くなりやすい環境を作ることが効きます。
② 起床時間を「学校がある日と同じ時間」に固定する
就寝時間の調整と並行して、起きる時間も固定します。私が実践しているのは、8月25日から「7時に必ず起こす」というルール。最初の2〜3日は眠そうにしていますが、それで大丈夫です。眠い状態で起きることを繰り返すことで、夜の眠気が早まっていきます。
週末だからといって「今日は休みだからゆっくり寝ていていい」とやると、リズムが崩れます。リカバリー期間の1週間くらいは、平日も週末も同じ時間に起こす方が早く戻ります。
③ 朝ごはんを「学校がある日と同じメニュー」に戻す
これは地味だけど効きます。夏休み中は朝ごはんが遅くなったり、パンだけ、果物だけ、という日が増えがちです。新学期1週間前から、朝ごはんのメニューと時間を学校のある日のパターンに戻します。
「朝ごはんを決まった時間に食べる」という行動が、体内時計のリセットを助けます。食事の時間は、睡眠のリズムと連動しているからです。
やりすぎて逆効果だった失敗談

正直に書くと、最初の年は「とにかく早く元に戻さないと」と焦りすぎて、かえってうまくいきませんでした。
夜22時になったら強制的に電気を消しました。ゲームを取り上げました。「もう夏休みじゃないんだから」と言葉で何度も念押ししました。結果、息子が「なんで急に変わるの!」と泣いて、その日の夜は全然眠れず、翌日さらに状況が悪化する——という悪循環になりました。
翌年、「今年は少しずつ戻す」と先に話したら、息子の反応が全然違いました。「え、もう始まるの?」「そうだよ。9月1日に気持ちよく起きるために」「……わかった」。納得はしていませんでしたが、前年のような反発はありませんでした。
ルールを変えるときは、予告と段階的な移行が大事だと学びました。「8月25日から少しずつ早くしていこう」と先に話しておくだけで、子どもの受け入れ方が全然違います。
9月1日の朝を「いつも通りの朝」にするために
カレンダーに「8月25日:リカバリースタート」と書いておくだけで、毎年少し楽になります。1週間前から少しずつ準備していれば、9月1日の朝はほぼいつも通りに起きられます。
「今年の夏休みはどうだったな」と思い返しながら、新学期を迎えられる朝の方が、子どもにとっても親にとっても、気持ちいいスタートになると思っています。
我が家の普通の平日は、6時起床・6時50分に駅まで送迎・8時30分から在宅勤務・15時に駅へお迎えというリズムです。夏休み明けにこのリズムに戻すことをゴールとして設定すると、夏休み中の生活の乱れをどこまで許容するかが具体的に判断しやすくなります。「完全に崩さない」より「新学期の2週間前から少しずつ整える」計画が、無理なく続けられます。


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