年末年始、実家に帰省する?しない?ひとり親が毎年悩んで決めていること

冬の夜、親子で過ごす団らんの様子 シンパパのリアル

12月中旬の夜、リビングのカレンダーに年末年始の予定を書き込んでいたときのことです。息子が横から覗き込んで聞いてきました。

「お正月、どこいくの?じいじの家?それとももう一つのばあばの家?」
「今年はまだ決めてないよ。電話してから決める」
「えー、早く決めてよ」

息子にとっては「じいじの家」も「もう一つのばあばの家」も同じくらい当たり前の選択肢ですが、私の中では毎年この時期に考え直している判断があります。この記事では、年末年始に実家へ帰省するかどうかを、私がどんな基準で決めているか、そして子連れ帰省のときに毎回忘れず持っていくものをまとめます。

年末年始は「帰省する」が前提になりすぎている

年末が近づくと、テレビも交通情報も「実家に帰る人」を前提に作られています。新幹線や高速道路の混雑予測、帰省ラッシュのニュース、親戚一同が集まる話題。子どもの冬休みの宿題にも「お正月はどこで過ごしましたか」という欄があったりします。

我が家は息子と2人暮らしです。妻を病気で亡くしてから5年が経ちますが、実家との付き合い方は二人親の家庭とは少し違う形になっています。私の両親は大阪に住んでいて車で30分ほどの距離なので、正月もいつも通り顔を出す程度で済みます。一方で、義理の実家は距離があり、毎年「今年はどうするか」を一から考え直す必要があります。

この「近い実家」と「距離のある義実家」という2つの関係を同じ感覚で扱おうとすると、毎年ちぐはぐになります。だからこそ、私は両者を最初から分けて考えるようにしています。

私が「帰省」を2パターンに分けて考えている理由

結論から言うと、私は年末年始の実家付き合いを「顔を出すだけで済む場所」と「毎年判断が必要な場所」の2つに分けています。これを分けずに「実家にはちゃんと帰らないといけない」と一括りに考えていた時期は、年末が近づくたびに気が重くなっていました。

1. 近い実家は「特別な帰省」にしない

私の両親の家には、お正月だからと気合を入れて向かうわけではなく、普段の週末に顔を出すのと同じ感覚で行きます。年末年始だからといって長時間の滞在や特別な手土産を準備するのではなく、お昼を一緒に食べて少し過ごして帰る、という軽さを保つようにしています。ここを「特別な行事」にしてしまうと、毎年の準備自体が負担になってしまうからです。

2. 距離のある義実家は、年ごとに判断していいと決める

一方、距離のある義理の実家については、毎年同じ対応をする必要はないと考えるようにしています。息子の体調、自分の仕事の繁忙期、前回会った時期などを踏まえて、行く年もあれば、電話や手紙で済ませる年もあっていい。「去年は行ったから今年も行かなければ」という前例に縛られないことが、長く付き合いを続けていくうえでは大事だと感じています。

義実家への対応を決めている3つの判断基準

距離のある義実家への対応は、毎年その場の気分で決めるのではなく、次の3つの基準で判断しています。基準を先に決めておくことで、年末の忙しい時期に悩む時間そのものを減らせます。

電話で義実家の様子を伺う夜のひととき

1. 12月の最初の週に、必ず一度電話で様子を伺う

訪問するかどうかを決める前に、12月の最初の週のうちに一度電話を入れることにしています。「年末年始はどうされますか」と直接聞くのではなく、近況を話す中で相手側の予定や体調を自然に把握する、という程度の軽い電話です。ここで無理をしてでも会いたそうな雰囲気か、今年は落ち着いて過ごしたい雰囲気かが、なんとなく見えてきます。

2. 行くと決めたら、日帰りか一泊かを早めに決める

行くことになった場合は、日帰りにするか一泊するかを早めに決めます。当日の朝になって決めると、荷物の準備も息子への説明も中途半端になるからです。日帰りなら移動時間を考えて何時に出発するか、一泊するなら何を持っていくかを、前日までにメモにしてから準備しています。

3. 「行かない年」があってもいいと自分に許可する

そして一番大事にしているのが、行かない年があってもいいと自分に許可することです。ひとり親になったばかりの頃は、「両方の実家に毎年きちんと顔を出すのが当たり前」という思い込みに縛られていました。でも、無理をして訪問して息子を連れて疲弊するより、電話や手紙で気持ちを伝えて、別の形でつながりを保つ年があってもいいと今は思えています。

先日、この基準で今年の予定を決めたあと、息子とこんな会話をしました。

「今年のお正月、じいじの家には行くけど、もう一つのばあばの家には行かないんだね」
「うん、今年は電話でお話しすることにしたよ」
「そっかー。でも電話でも、あけましておめでとうって言えるね」

息子の一言に、少し気持ちが軽くなりました。行くか行かないかを白黒で決めることよりも、「今年はこの形でつながる」という選択肢を息子自身が受け止めてくれていることの方が、よほど大事だと感じた瞬間でした。

子連れ帰省で毎回忘れず持っていくもの

帰省の荷物をスーツケースに準備する様子

実家に行くと決めた年は、毎回同じチェックリストで持ち物を確認しています。年に数回しか使わないリストほど、当日になって「あれがない」と気づきやすいので、スマホのメモに固定して毎回そのまま使っています。

  • 健康保険証・お薬手帳(持病がある場合は普段の薬も忘れずに)
  • 着替え(行き先で水や泥で汚れることが多いので1セット多めに)
  • スマホ・タブレットの充電器(実家にコンセントの位置を確認しておくと移動が減る)
  • 子どもが一人でも遊べるもの(カードゲームや絵本など、大人同士の会話が長くなる時間の保険)
  • 手土産(普段の付き合いの延長として、気負わず用意できる金額のもの)

特に「子どもが一人でも遊べるもの」は、大人だけの会話に付き合わせすぎないための工夫として重要だと感じています。実家でゲーム機を出しっぱなしにするのは気が引けることもあるので、コンパクトなカードゲームや本を1冊、バッグの外側ポケットに入れておくようにしています。

まとめ

年末年始の実家帰省は、「行くのが当たり前」という前提で考えるとしんどくなります。私が今意識しているのは次の点です。

  • 近い実家は「特別な帰省」にせず、普段の付き合いの延長で考える
  • 距離のある実家は、毎年同じ対応をしなくていいと最初から決めておく
  • 12月の最初の週に一度電話を入れ、相手側の雰囲気を確認する
  • 行くと決めたら日帰りか一泊かを早めに決め、前日までに持ち物を準備する
  • 「行かない年」があってもいいと自分に許可すると、年末の気の重さが減る

帰省するかどうかは、家族それぞれの事情で決めていいことです。もし今年の年末年始の予定がまだ固まっていなくても、それは「決められていない」のではなく、判断の材料をまだ整理している途中なのだと思って、焦らず決めてもらえたらと思います。


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