忘年会に誘われても、もう気にしない|シングルパパが5年でたどり着いた考え方

忘年会シーズンの夜、息子と夕食を囲むシングルパパ シンパパのリアル

12月の平日、夜9時過ぎ。息子を風呂に入れ終えて、ようやく座ったタイミングでスマホが鳴りました。会社のグループLINEに「忘年会、来週の金曜19時からでどうですか」というメッセージ。既読はどんどん増えていくのに、私はしばらく画面を見つめたまま返信できませんでした。

金曜19時といえば、息子の夕飯とお風呂の真っ最中の時間です。この記事では、忘年会や職場の飲み会に「参加できない」ことに何年もモヤモヤしていた私が、どうやってその気持ちを手放せるようになったのかを、実際の考え方の変化としてまとめます。

忘年会に行けないことが、なぜこんなに気になるのか

シングルファザーになって最初の数年、忘年会や歓送迎会のお誘いが来るたびに、正直かなり憂鬱でした。理由は単純で、夜の時間に代わりがいないからです。息子の夕飯、お風呂、宿題の確認、寝かしつけ。この一連の流れを代われる人が、家にはいません。

でも憂鬱の正体は、時間の都合だけではありませんでした。断るたびに「付き合いが悪いと思われていないか」「チームの輪から外れていくのではないか」という不安がセットでついてきていたのです。仕事はPMとして責任のある立場を任せてもらっている自覚があったので、なおさら「断り続けて大丈夫だろうか」という気持ちが強かったです。

断りのメッセージを打つとき、いつも一言多く言い訳を書いていました。「子どもがいるので」だけでなく、「本当は行きたいんですが」「申し訳ないのですが」と、必要以上に謝る文面になっていました。今振り返ると、あれは相手への配慮というより、自分の罪悪感を減らすための言葉だったと思います。

気にしなくなるまでにあった、3つの視点の変化

夜のキッチンで息子と過ごすひととき

今は忘年会の誘いに、以前ほど心が乱されなくなりました。理由を整理すると、大きく3つの視点の変化がありました。

視点1|「参加できる時間」は固定費だと考えるようにした

PMの仕事では、リソースには限りがあることを前提にスケジュールを組みます。平日の夜、息子との時間は私にとって動かせない固定費のようなものだと考えるようにしてから、気持ちが軽くなりました。固定費を削ってまで参加する予定ではない、と最初から線を引いてしまうと、誘いを断ることは「わがまま」ではなく「当然の配分」になります。

視点2|「断る=関係が切れる」ではないと分かった

最初のうちは、忘年会に行かないことで職場での評価や人間関係が悪くなるのではと本気で心配していました。でも実際に何年も断り続けてみると、普段の仕事のやり取りや、ランチの雑談、ちょっとした相談のしやすさは、忘年会に出席したかどうかとはほとんど関係がないと気づきました。信頼は夜の飲み会よりも、日中の積み重ねでできているものでした。

視点3|代わりに得ているものを数えるようにした

忘年会に行かない代わりに、私はその夜、息子と何をしているかを意識するようにしました。一緒にご飯を食べ、今日あった話を聞き、いつも通りの時間に布団に入る。失っているものばかり数えていたときは苦しかったのですが、得ているものを数え始めてから、選んでいるのは自分なんだと思えるようになりました。

息子との夜が、いちばんの理由になった

就寝前、息子と静かに過ごす時間

去年の忘年会シーズン、断りのLINEを送った直後に、息子と2人でカレーを食べていました。息子がふと聞いてきました。

息子:「今日、パパ会社の集まりあったんじゃないの」
私:「あったよ。でも行かなかった」
息子:「なんで? 行けばよかったのに」
私:「こっちの方がいいから」

それだけの会話でしたが、息子は特に驚く様子もなく、また今日あった学校の話を続けていました。私にとっては迷いながら下した判断でも、息子にとっては「いつも通りの夜」でしかなかったのです。その温度差に、少し救われた気がしました。

別の夜、寝る前のベッドでも似たようなやり取りがありました。消灯した部屋で、息子がぽつりと言いました。

息子:「パパって夜どこかに飲みに行ったりしないよね」
私:「あんまり行かないな」
息子:「なんかいいね、それ」

なんかいいね、という一言に、うまく返す言葉が見つかりませんでした。何かを我慢しているつもりだったのに、息子にとってはそれが安心材料になっている。そのことに気づいてから、忘年会を断ることへの罪悪感は、少しずつ小さくなっていきました。

断るときに、今は決めていること

今は忘年会や飲み会を断るとき、言い訳を重ねるのをやめました。「その日は子どもと予定があるので、今回は失礼します」とだけ伝えます。理由を詳しく説明しないのは、後ろめたさがないからです。参加できる二次会や、平日の昼のランチ会には、できる範囲で顔を出すようにもしています。全部を断るのではなく、参加できる場面は選んで残しておくと、周りとの距離感も自然に保てます。

忙しい共働きの家庭でも、事情は違っても同じような迷いを抱えている方は多いと思います。夜の予定を断ることに罪悪感を持つ必要はありません。大事なのは、その夜に何を選んでいるかを、自分自身が分かっていることだと感じています。

まとめ

  • 忘年会に参加できないモヤモヤは、時間の都合だけでなく「どう思われるか」という不安とセットになりやすいです
  • 夜の時間を「動かせない固定費」と考えると、断ることへの抵抗が減ります
  • 職場の信頼関係は、忘年会の出欠よりも普段の積み重ねでできています
  • 失っているものではなく、得ているものを数えると気持ちが軽くなります
  • 断るときは言い訳を重ねず、参加できる場面を選んで残しておくと関係も保てます

年末の付き合いに限らず、ひとりで子育てをしながら仕事を続けていると、こうした小さな判断の積み重ねが日々続きます。私の実体験や仕組みづくりは、このブログで引き続き発信していきます。


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